「特別なスキルがなくて給料がそこそこの転職は、結局営業職しかないのかな?」
「営業職はきついと聞くけど、自分にもできるのかな?」
「きつくない営業職の業界もあったりするのかな?あったら狙っていきたいな」
今、あなたはこのように考えていませんか?
きついと思われがちな営業職ですが、実は比較的きつくないといわれる業界もあります。
そこで今回は
- 営業職が「きつい」といわれる理由
- 営業職がきつい業界・きつくない業界
- 営業職に向いている人と向いていない人の特徴
- 営業職の魅力
- きつくない営業職の求人情報の特徴
について解説します。
目次
営業職が「きつい」と言われる理由
営業職が「きつい」と言われる理由は以下の4つです。
- 高いノルマとプレッシャー
- 顧客対応のストレス
- 長時間労働
- 成果主義による評価
それぞれ詳しく解説します。
高いノルマとプレッシャー
営業職は、高い売上目標やノルマの達成が求められがちです。
このプレッシャーが大きな精神的負担となります。
実際、厚生労働省が発表している「令和4年度 精神障害の労災補償状況」の中でも「営業・販売」職種は、精神障害の労災請求件数が多い職種の一つとして挙げられています。
顧客対応のストレス
営業職は顧客からのクレーム対応や、理不尽な要求に応える必要があります。
例えば
- 顧客が市場価格を無視して、大幅な値引きを強要する
- 現実的でない短期間での納品を求められる
- 顧客の勘違いによるクレームであっても、営業担当者に全責任を負わせる
- 顧客からの高圧的な言動や暴言
これらの要求に柔軟に対応しなければならないため、かなりのストレスが溜まります。
長時間労働
残業の常態化
営業職は日中に商談を行い、帰社後に報告書や提案資料の作成などの事務作業を行う場合が多いです。
必要以上の会議や資料作成に時間を取られたり、顧客の急な要望やクレームに迅速に対応する必要があるため、残業が常態化してしまう場合もあります。
実際、厚生労働省が発表している「令和4年度版 労働経済の分析」の中でも、営業職を含む「販売従事者」の週間就業時間は、他職種と比較して「49時間以上」の割合が高いと報告されています。
ワークライフバランスを保つのが困難
営業職はプライベートの時間が削られることも多いです。
具体例としては
- 顧客の都合で早朝や深夜での対応が必要になる
- 業務量が多く定時で退社できない
- 休日や夜間の接待が発生する
などが挙げられます。
成果主義による評価
営業職は新規顧客が獲得できなかったり、設定された売上目標に達しないと評価に影響します。
具体的には、インセンティブ報酬の減少や、昇進や昇給の機会が遠のくといったケースが考えられます。
思ったような成果を出せず、自分の能力に対する自信や勤労意欲を失い、退職へつながるというケースも少なくありません。
これを裏付けるように、営業職を含む「販売従事者」の離職率は他職種と比較して高い水準にあることが示されています。
(参考:厚生労働省「令和3年雇用動向調査」)
営業職が特に「きつい」といわれる業界
営業職が特に「きつい」といわれる業界は以下の5つです。
- 不動産業界
- 保険業界
- 人材紹介業界
- 金融業界
- 広告業界
それぞれ詳しく解説します。
不動産業界
厳しい営業ノルマ
不動産営業で重視されるのは、何よりも営業成績です。
参考までに営業のノルマ例を紹介します。
- 東京都の場合:200万円/月
- 埼玉県の場合:150万円/月
(参考:不動産会社のミカタ)
これは単に1ヶ月で200万円、150万円の契約を取ればいいという話ではありません。
不動産営業の利益は仲介料です。
例えば仲介手数料を約3.3%とすると、1ヶ月に200万円のノルマを達成するには、3,000万円の物件の契約が2件必要となります。
これだけの契約はなかなかあるものではなく、ノルマを達成できる営業マンは全体の2割程度しかいないといわれています。
上司からはノルマ未達を責められ、だからといって無理な営業をするとお客さんから嫌われる。
不動産業界の営業マンは、なかなか結果が出ないと精神的なストレスを抱えることになります。
給料が安定しない
不動産業界は基本給が安く設定されている傾向があります。
これには成果に応じた歩合給を高くすることで、社員のモチベーションを高める狙いがあります。
基本給は一般的に19万円〜23万円といわれており、不動産業界の営業職の年収を決めるのは、賞与と売上に応じた歩合給の占める割合が大きいです。
歩合給は仲介手数料の5%~20%といわれており、大手不動産会社のトップ営業マンの中には最高年収4,057万円の社員(30代後半)もいます。(参考:宅建JOB)
その内訳は「基本給300万円(固定残業手当含む)+ 歩合給3,757万円」となっており、歩合給が年収の約9割を占めていると分かります。
土日や祝日に働くことが多い
不動産業界の営業職の休日はお客さん次第の部分があります。
多くの顧客は平日に仕事がある都合上、物件の内覧や契約の締結は土日や祝日になることが多いです。
そのため、家族や友人との予定を合わせにくいなどの不都合につながりやすいといえます。
飛び込み営業がある
不動産業界の営業職は飛び込み営業がある場合が多く、以下のように強く拒否されることも頻繁にあります。
- インターホン越しで、途中で会話を打ち切られる
- 「二度と来るな」と怒鳴られる
- 不審者と誤解され、警察に通報される
これらの経験で精神的なストレスを感じる営業マンもいます。
保険業界
厳しい営業ノルマ
保険業界の営業職は、厳しい社内目標やノルマを設けているケースが多いです。
- 月3件の新規契約
- 月額保険料10万円の新規契約
(参考:CAREER UP STAGE)
毎月の厳しいノルマを達成するために、保険業界の営業マンは以下のような努力をしています。
- 既契約者に紹介を依頼する
- 理由がなくても見込み客に会いに行く
- プライベートでも見込み客の種まきをする
- 断られたお客様に再訪問する
(参考:フィナンシャルモニクルー)
ノルマ未達成だと、親・親戚・友達に営業しなければいけない場合があります。
「保険屋は友達をなくすからやめとけ」といわれることも多いですが、その理由はここにあります。
収入が不安定
保険業界の営業職は基本給が少なく、インセンティブの割合が大きい傾向にあります。
基本給は10万円程度といわれており、インセンティブは保険料の20〜30%が相場です。
そのため、契約数が多いか少ないかで年収に大きな差が出ます。
外資系の保険会社の場合、トップクラスの営業マンの中には年収3000万円以上を稼ぐ人もいる一方で、保険が売れずに年収200万円を下回り、生活が苦しい営業マンもいます。
(参考:CAREER UP STAGE)
需要の縮小・競争激化
保険業界は、人口減少や少子高齢化、ネット保険の登場により需要の縮小や競争激化の波にさらされています。
また、生命保険の加入者割合は約8割を超えるという飽和状態のため、以前より新規顧客獲得が難しくなっています。
人材紹介業界
求職者と企業の板挟みになる
人材紹介業界の営業マンにとって理想的なのは、企業の求める人材と求職者の希望が全て満たされるマッチングです。
しかし、100%双方の希望を叶えられるマッチングは、なかなか実現しないのが現実です。
自分のノルマのため、双方にある程度妥協をお願いしなければいけない場合もあります。
その結果、あまり良いとは思えないマッチングをしてしまい、自責の念に駆られる人もいます。
人材紹介業界の営業マンは、求職者と企業の両側からプレッシャーを受ける「仲介役」の難しさがあります。
長時間労働になりやすい
求職者は昼間の時間帯は仕事をしている場合がほとんどです。
そのため、打ち合わせ可能な時間が夕方以降になることも多く、夜遅くになるケースもあります。
報告書の作成や資料の準備は打ち合わせが終わったあとになるため、求職者の都合によっては土日に仕事をしなければいけない場合もあります。
(参考:ベンチャー就活ナビ)
金融業界
ノルマが厳しい
金融業界の営業職には厳しいノルマがある場合が多いです。
・5年目の営業員に年間8,000万円の手数料
(参考:MY OPTION)
上記のケースの場合、1日換算にすると毎日約35万円の手数料を稼がないといけない計算になります。
35万円の手数料を稼ぐには日本株であれば4000万円前後、投信であれば1200万円分の売買をしてもらわないといけません。
しかし、そんなに簡単に4000万円規模の金額を動かせる顧客は少なく、かなり厳しいノルマであることが分かります。
転勤族になる
金融業界は全国的な支店網の広がりや特定の地域や顧客との癒着防止目的で、他の業界と比べて転勤が多い業種です。
金融業界全般では、一般的に2〜3年ごとに転勤や異動が行われます。
転勤の回数や転勤先は出世と関係があるといわれることもあり、転勤を拒否すると昇進や昇給に影響が出ることもあります。
(参考:キャリアガーデン)
金融業界の競争が激化
金融業界は規制緩和により、IT企業や小売業など異業種からの参入が増えています。
代表例としては、楽天銀行やソニー銀行、セブン銀行などが挙げられます。
オンラインバンキングやモバイル決済など、新しいサービスが登場していることも競争激化の要因です。
また、金融業界は少子高齢化による顧客減少で、限られた顧客を奪い合う状況も生まれています。
継続的な資格取得が必要
金融業界の営業職には、証券外務員資格、FP資格、保険資格、社内認定試験など多くの資格取得が求められます。
激務な上に休日を勉強にあてる必要もあるなど、精神的に疲弊する場合があります。
広告業界
常に時間に追われる
広告業界の営業職はクライアントの情報の管理、広告企画の提案、スケジュールや予算の打ち合わせ業務で多忙を極めます。
その上、出稿媒体やメディアが定めた締め切りを抱えているため、常に時間に追われる場合が多いです。
数日徹夜して締め切りに間に合わせることも珍しくありません。
クライアントに翻弄される
広告業界の営業職はクライアントのために成果を上げる必要があります。
クライアントはかなりの費用をかけて広告を打つため、失敗は許されません。
ときには、最終決裁者の「この案はダメだ」の一声ですべて無になる場合もあります。
クライアント数が自社の利益に直結するため、常にクライアントに翻弄される傾向が強い業界です。
また、広告へのクレームは営業側に寄せられることが多く、クライアントとクリエイターとの板挟みに苦しむ場合もあります。
社内目標・ノルマが高い
広告業界の営業職は社内目標やノルマの高い場合が多いです。
具体的なノルマは会社によって違い、公開はされていませんが、新規案件獲得にむけて1日あたり100件〜200件の電話をかけるケースもあります。
また、高い目標を強制的に掲げさせられる場合があり、数値未達だと「なぜできていない?どうやったらできる?」と詰められる場合もあります。
(参考:アゲルキャリア)
比較的営業職が「きつくない」といわれる業界
比較的営業職がきつくないといわれる業界は以下の5つです。
- 製造業・メーカー業界
- インフラ業界
- 食品業界
- 化学業界
- IT業界
それぞれ詳しく解説します。
製造業・メーカー業界
ルート営業が主流
メーカー業界の営業は、法人に対して製品を売るB to Bのルート営業が主流です。
既存顧客への営業活動がメインで繰り返し注文が多く、売上の大部分を占めます。
また、既存顧客と長期的な関係を築くことが多く、一度信頼を確立すれば長期的な契約や年間発注計画による継続的なオーダーも期待できます。
ブランド力で売れる
法人顧客は営業マンの良し悪しではなく、コストパフォーマンスや品質基準など、製品やサービスそのもののスペック を重視する傾向があります。
メーカー指定が入るケースもあり、特に営業活動をしなくてもブランド力で売れることが多い業界です。
(参考:BONJINB)
インフラ業界
地域独占的な性質
インフラ業界は自由化が進んでいるものの、いまだに地域独占的な性質が残っており競合は限定的です。
・電力業界
送配電網の管理は地域ごとの電力会社が引き続き担当しており、新規参入者にとってのハードルとなっている。
・ガス業界
ガスの供給インフラは各地域の大手ガス会社により引き続き管理されており、新規参入者が独自の供給網を構築するのは困難。
・鉄道業界
鉄道網の整備や維持には莫大な投資が必要で新規参入はほとんど見られない。
日常生活に不可欠
インフラは日常生活の維持に不可欠で、需要が安定しています。
また、他の業界に比べて景気に左右されにくい安定性があります。
例)電気、ガス、水道、電話、道路、鉄道、ごみ収集
ルート営業が基本
インフラ業界は新規顧客開拓よりも、既存顧客との関係維持を重視した営業スタイルがメインです。
よって、厳しいノルマは少ない場合が多いです。
食品業界
ルート営業が主流
食品業界の営業職の主な仕事は以下のようなルート営業がメインです。
■スーパーマーケットやコンビニなどの小売店を定期的に訪問
・商品の在庫状況を確認、追加注文の受け付け
・新商品の提案や売り場作りのサポート
■卸売業者を定期的に訪問
・商品の供給状況や市場の動向を調査
食品業界の営業職は飛び込み営業による新規開拓は少ない傾向にあります。
食品は生活必需品のため需要は安定しており、既存顧客中心のため新商品提案や追加注文の取引は新規営業に比べて契約の話が進みやすいです。
新規参入が難しい
食品製造には高額な設備投資や工場の設立が必要で、新規参入者にとって大きなハードルになるため競合他社は増加しづらいです。
また、スーパーマーケットや小売店との取引関係や物流網の構築が必要で、新規参入者が同様のネットワークを構築するのは容易ではありません。
よって、食品業界の営業職は新規参入者の少ない安定した市場で営業活動を行うことができます。
(参考:アゲルキャリア)
化学業界
ルート営業が主流
化学業界の営業職は、既存の取引先を定期的に訪問するルート営業がメインです。
ルート営業の具体的な仕事内容としては以下のようなものが挙げられます。
- 製品の使用状況や新たなニーズをヒアリング
- 納期の調整や品質管理
- 新製品や改良品を提案
他の業界に比べて競合は少なく、営業の厳しさは軽減される傾向があります。
新規開拓や飛び込み営業は少ない
化学製品は専門的で取引先も限られているため、化学業界の営業は新規の飛び込み営業よりも既存顧客との関係維持が重視されます。
また、化学業界は安定しており、既存の顧客との長期的な関係が築かれているため、新規開拓の必要性は他業界に比べて低い傾向にあります。
厳しいノルマが少ない
化学業界の営業成績は、市場全体の動向や顧客の需要に大きく左右されるため、個々の営業担当者に厳しいノルマを課すことは難しいという事情があります。
また、化学業界は製品の需要が比較的安定しており、大口取引も多いため短期的な売上目標よりも長期的な関係構築が重視されます。
そのため、他業界の営業職に比べて厳しいノルマは少なく、精神的負担が少ない傾向にあります。
IT業界
IT営業の需要の高まり
IT業界は企業のDX化推進の流れにより需要が高まっています。
DX化とは、企業がデジタル技術を導入し、積極的に活用する状態のことです。
また、国や自治体によるDX推進政策、補助金制度などが整備されてきて、顧客側も導入コストを抑えながらITサービスを求めやすい環境になってきています。
営業側が新規開拓せずとも顧客の方から興味を示してくれるケースも増えているため、比較的営業活動をしやすい傾向にあります。
飛び込み営業が少ない
顧客側がWebサイトや問い合わせフォームを通じて連絡してくるため、その段階で商談のアポイントが成立しやすく、オフラインのアポなし飛び込み営業は少ないです。
また、メール、チャット、ビデオ会議など、オンライン商談が一般化してきていることもIT業界に飛び込み営業の少ない一因になっています。
営業職に向いていない人の特徴
営業職に向いていない人の特徴は以下の5つです。
- コミュニケーションが苦手な人
- 人見知りの人
- ストレス耐性が著しく低い人
- 計画性・規律性が著しく低い人
- 完璧主義な人
それぞれ詳しく解説します。
コミュニケーションが苦手な人
顧客との円滑な対話が難しいため、結果的に信頼関係の構築も難しくなります。
【コミュニケーションが苦手な人の具体例】
・学生時代、教室でクラスメイトが休み時間に輪になって話している中、何を話せばいいかわからず、話の輪に入れなかった。
・部活動で作戦会議のある際に、自分の意見を伝えたかったが、言い出すタイミングをつかめず黙り込んでしまった。
人見知りの人
初対面の人との会話に強い苦手意識があると、一度しかないチャンスを逃してしまいかねません。
【人見知りの人の具体例】
・学生時代のクラス替え初日に、他の生徒はすぐ打ち解けている中、一言も話せずに一日が終わってしまった。
・友人が友達を紹介してくれても、初対面の相手と会話できず、友人が場を取り持つまで沈黙してしまった。
ストレス耐性が著しく低い人
目標やノルマに対するプレッシャーに耐えられず、メンタル面が不安定になりやすいです。
【ストレス耐性が著しく低い人の具体例】
・高校時代、部活動の大会前日に「もし失敗したらどうしよう」と考え続け、結局当日体調不良で試合に出られなくなった。
・学生時代、自分の発表が近づくと、人前で話す前から頭痛や発熱など明らかなストレス症状が出た。
計画性・規律性が著しく低い人
仕事の「優先順位付け」能力が低く、締切を守れないことも多くなり、クライアントの信頼を失う場合があります。
【計画性・規律性が著しく低い人の具体例】
・学生時代、夏休みの宿題を最終日まで放置し、結局徹夜で仕上げようとしたが半分も終わらず提出期限を過ぎた。
・友人との約束時間を守れず、常に15分〜30分遅刻するため、周囲から「待たせる人」として認識されてしまった。
完璧主義な人
予想外の事態にすばやく対応する柔軟性が低く、予定していたスケジュールを変更することにストレスを感じてしまいます。
【完璧主義な人の具体例】
・文化祭などの行事で、計画したスケジュールから1分でも遅れることが許せず、イレギュラー対応にストレスを感じてしまい、行事そのものを楽しめなかった。
・学生時代、「完璧な準備」を求めすぎた結果、なかなかスタートが切れず、実行よりも準備と修正で時間を消費してしまった。
営業職に向いている人の特徴
営業職に向いている人の特徴は以下の5つです。
- 人と話すことが好きな人
- プレッシャーに強い人
- 論理的思考力がある人
- 負けず嫌いで向上心がある人
- 粘り強さがある人
それぞれ詳しく解説します。
人と話すことが好きな人
初対面の人とも自然に会話でき、相手に興味を持って話を聞けるため、顧客との関係構築に有利です。
【人と話すことが好きな人の具体例】
・クラス替えの初日、初対面のクラスメイトと気軽に話し、自然と友達を増やしていった。
・友人との飲み会で、自然に場を回すMCのような役割になり、話が途切れそうなときに色々な話題を振って盛り上げた。
プレッシャーに強い人
強いストレス耐性を持っているため、失敗を引きずらず好成績を残しやすいです。
【プレッシャーに強い人の具体例】
・部活動の大会で、試合前に相手が強豪だと耳にしても自分を落ち着かせ、普段の実力を発揮できた。
・発表の際、他の学生が緊張で声が震える中、一切動揺せずに自分の考えを的確に説明し、教師から高評価を得た。
論理的思考力がある人
商品知識を効果的に説明できるため、提案内容を分かりやすく伝えることができ、クライアントの信頼を得られます。
【論理的思考力がある人の具体例】
・学生時代、数学の授業で公式をただ暗記するのではなく、どのような過程で導き出されたかを理解し、応用問題も楽に解いた。
・学生時代のディベート大会で、感情的な主張ではなく、データや統計資料を引用して自分たちの論を組み立て、相手側に勝利した。
負けず嫌いで向上心がある人
目標達成への強い意志を持っているため自己成長が早く、高い成果を挙げる傾向にあります。
【負けず嫌いで向上心がある人の具体例】
・部活動の試合で格上相手に惜敗したとき、相手チームの戦術を分析し、弱点を洗い出して練習メニューを改良するなどして、次の大会でリベンジを果たした。
・高校受験で第一志望校に一度不合格になったが、公立高校から猛勉強して、大学入試で同じレベルの大学に合格を果たした。
粘り強さがある人
困難な状況でも諦めずに最後まで取り組むため、顧客の信頼を勝ち取り成約に結びつけることができます。
【粘り強さがある人の具体例】
・中学の部活動でレギュラーになれず落ち込んだが、毎日コツコツ練習に励み、最終的に顧問に認められてレギュラー入りを果たした。
・大学受験で第一志望に不合格となり浪人したが、毎日決まったペースで勉強を続け、翌年には無事合格した。
自分が営業職に向いているかどうかを知る方法
無料の職業適性診断を受けてみる
自分が営業職に向いているかどうかを知る方法の一つとして、まずは無料で職業適性診断を受けてみるのも効果的です。
【無料職業適性診断サイト】
周囲の評価を確認
友人や家族に、自分がどんな仕事に向いていると思うか聞いてみるのもよい方法です。
自分自身より他人の方が客観的に判断できて正確な場合もあるからです。
もし、この時に「営業に向いていない」と言われたら、その言葉を真摯に受け止め、他の選択肢も視野に入れて検討しましょう。
インターンシップへの参加
インターンシップに参加するのも自分が営業職に向いているかどうかを知る非常に効果的な方法です。
営業職の実際の業務を体験することで、向き不向きを直に感じることができます。
また、現役の営業職の方々と交流することで、営業職の良い面・悪い面などの本音を聞ける場合があります。
営業職の魅力
成果次第で高収入が望める
営業職は基本給+歩合給で頑張りが給料に反映されます。
営業に向いている人であれば、他の職では不可能なほどの高給を得られます。
また、若くても年収1000万円以上の大きな金額を稼げる可能性があります。
努力が正当に評価される
営業職は成績が明確に数値化されるため、努力が正当に評価されます。
営業以外の部署は成績を数値化しづらいため、年功序列や上司の好き嫌いで評価される事が多いです。
人脈が広がる
営業職は職業柄多くの人と接する機会があります。
中にはプライベートで仲良くなる人もでき、友人が増えてプライベートが充実する場合があります。
異業種の人との交流から、新しい発想やヒントを得られる場合もあります。
独立・起業のための経験を積める
営業職は退社後も仕事で培った知識・経験・人脈を独立・起業で生かせるケースがあります。
営業職で築いた関係は、独立後の事業で初期の顧客やパートナー、スポンサーとして役立つ場合が多いです。
例えば、保険会社の営業マンが退職後、独立して資産運用コンサルタントを始めた際、会社員時代の顧客からの紹介で新しいクライアントを獲得した、というようなケースがあります。
「きつい」と感じにくい営業職の求人情報の特徴
◎ルート営業
既に取引のある顧客を定期的に訪問し、関係を維持すればよいため、飛び込み営業に比べてノルマが少ない傾向にあります。
◎残業時間の上限が明確に記載されている
求職者は実際の労働時間を具体的に把握でき、安心して応募ができます。
もし、記載内容に不安のある場合は、以下の方法も試しましょう。
・企業の公式採用ページを確認する
企業の公式採用ページには求人サイトでは得られない、より詳細な残業時間情報が記載されていることがあります。
・就職四季報を確認する
就職四季報には残業時間だけでなく、給与、離職率、福利厚生など、企業の情報が揃っています。
・口コミサイトを確認する
口コミサイトには、現社員や元社員の率直な意見が掲載されており、より実態に近い情報を知る上で貴重な情報源となります。
◎完全週休2日制が確実に実施されている
「完全週休2日制」と明記されている企業は労働条件が明確で、求職者にとって安心材料となります。
注意点としては「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いです。
「完全週休2日制」は毎週必ず2日間の休日があるのに対し、「週休2日制」は月に1回以上、週2日の休日がある制度です。
よって、毎週2日間の休みが保証されているわけではありません。
「完全週休2日制」を希望する人は、面接時に実際の休日体系を確認することが重要です。
◎社員の離職率が低い
離職率の低い企業は、労働環境が整備されていて社員は働きやすい環境であると推測できます。
求人サイトや就職四季報で離職率を確認し、業界平均以下であれば応募の際に安心材料となります。
また、産業別離職率は厚生労働省の発表する「雇用動向調査結果の概況」で調べることができます。
- 金融業・保険業:10.5%
- 不動産業・物品賃貸業:16.3%
- 製造業:9.7%
※離職率=離職者数÷1月1日現在の常用労働者数×100
さいごに
営業職はノルマや長時間労働などきついイメージがあります。
しかし、ルート営業が中心となるメーカーやインフラ、食品、化学、IT分野の業界であれば、飛び込み営業はほとんどなく、厳しいノルマも設定されていない傾向にあります。
さらに、営業は成果次第で高収入や豊富な人脈が得られる魅力的な一面もあります。
もし営業職を検討しているなら、家族や友人に自分が営業に向いているか向いていないかを聞いてみる方法もありますし、マイナビ転職の無料「適性診断」を受けてみるのもおすすめです。
自分の適性を正しく判断した上で、悔いのない就活をしましょう!