黒海の塩分濃度は?なぜ黒いの?湖か海のどっち?

 

こんにちは!

 

今回は、

 

・黒海の塩分濃度について

 

・黒海はなぜ黒いのか?

 

・黒海は海or湖?

 

・「黒海」という名称の由来は?

 

等について書いていきます。

 

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黒海の塩分濃度は?

黒海の塩分濃度は?

 

黒海の塩分濃度は,表層で 17%,深部で 22.3%になります。

 

また、マルマラ海の水が流入するボスポラス海峡付近では 38‰にもなります。

 

(出典:ブリタニカ国際大百科事典)

 

黒海は河川から流入し冷たく塩分の薄い表層水と、

 

地中海から流入し温かく塩分の濃い深層水とが、

 

水深200mを境として2層に分れ混合しないという特徴があります。

 

黒海はなぜ黒い?

【黒海沿岸を散歩】

 

黒海の海水は黒いといっても墨汁のように黒いわけではありませんが、

 

上のYouTube動画を拝見しても地中海やエーゲ海と比べると確かに少し黒みを帯びているように感じます。

 

黒海の海水が黒みを帯びている理由には以下の2つの説があります。(参考;Wikipedia

 

・硫化鉄であるとする説

 

・微小藻類であるとする説

 

それぞれの根拠について見ていきます。

 

硫化鉄であるとする説

 

黒海は大陸に囲まれた海であり、地中海と辛うじて結ばれているだけの閉鎖性水域です。

 

前述したように表層水と深層水の2層に分れています。

 

深層水では酸素が欠乏することにより嫌気性バクテリアによって硫化水素が発生し、

 

海水中の鉄イオンと結合し黒色の硫化鉄を生成することにより海水が黒みを帯びて見えるという説です。

 

微小藻類であるとする説

 

黒海は隣にあるエーゲ海と比べて微小藻類が豊富に繁殖しているため、

 

青く澄んだエーゲ海と比べて黒みを帯びて見えるという説です。

 

比較の問題と言ったところでしょうか。

 

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黒海は海or湖のどっち?

 

素朴な疑問として黒海は海なのでしょうか?

 

それとも湖なのでしょうか?

 

地図をみると完全に陸地に囲まれた湖のように感じます。

 

しかし、地図を拡大してみると分かりますが、

 

左下のイスタンブールにマルマラ海とつながる「ボスポラス海峡」という細い海峡があるのです。

 

そのマルマラ海は地中海とつながり、

 

地中海は大西洋とつながっています。

 

つまり、黒海は大西洋とつながっているのです。

 

水質にもほとんど違いがないため黒海は「海」と考えられています。

 

どんな魚が生息している?

 

ちなみに黒海にはどのような魚が生息しているのでしょうか?

 

調査したところ、

 

ニシン、イワシ、サバ、チョウザメ、タイ、ヒラメなどが漁獲され、

 

生息している魚類は160種以上と豊富です。

 

しかし、近年、地球温暖化などによる影響で、

 

黒海の生物生存可能領域が3分の1にまで減少していて深刻な環境問題に直面しているという調査報告があります。

 

地球温暖化は黒海だけの問題ではなく地球規模の問題ですので、

 

手遅れにならないうちに温暖化対策を急がねばならないと改めて感じます。

 

「黒海」という名称の由来は?

 

「黒海」という名称の由来は諸説あり定説がありません。

 

一説には貿易をしにやってきた古代ギリシア人が名付けたという説もあります。

 

太陽が燦々と輝き、いつも青々とした海を見慣れた古代ギリシア人にとって、

 

雨が多く、どんよりとした気候の海は、より黒く見えたのかもしれません。

 

また、他の説としては、

 

古来から方角を色として表す文化があり、

 

南を赤、北を黒、と考えます。

 

確かに地中海の南側には「紅海」という海があります。

 

黒海は地中海の北側にありますので、

 

この説にも一理あるかなと思えますね。

 

まとめ

 

今回は、

 

・黒海の塩分濃度について

 

・黒海はなぜ黒いのか?

 

・黒海は海or湖?

 

・「黒海」という名称の由来は?

 

等について書いていきました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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